chemfigパッケージは,\chemfig{}コマンドを使用して,化学構造式を記述することができます.
\ce{}コマンドを使って化学式や反応式を容易に記述できる一方で,\chemfig{}はより複雑な化学構造や立体化学を表現するのに適しており,結合の角度や種類(二重結合や三重結合),さらには複雑な環状構造(ベンゼン環など)の描画を行うことができます.
* インストールと設定
chemfigパッケージを使用するためには,LaTeXのプリアンブルに以下のコードを追加してパッケージを読み込む必要があります.
LaTeX
\usepackage{chemfig}
* 基本的な結合の表記
単結合
LaTeX
\chemfig{H-C-H}
出力:

二重結合:二酸化炭素
LaTeX
\chemfig{O=C=O}
出力:

三重結合:アセチレン(エチレン)
LaTeX
\chemfig{HC\equiv CH}
出力:

* 角度の調整
\chemfig{}では,結合の角度を調整することができます.
LaTeX
\chemfig{A-[:45]B-[:-30]C}
出力:

* 分岐と環状構造
複数の分岐や複雑な環状構造も容易に表現できます.
LaTeX
\chemfig{CH_3-C(-[2]CH_3)(-[6]CH_3)-CH_3}
出力:

アスタリスク (*) と括弧で環状構造を描画することができます.
ベンゼン環
LaTeX
\chemfig{*6(=-=-=-)}
出力:

* 立体化学の表現
立体化学を示すための楔線やハッシュ線も描画できます.
LaTeX
\chemfig{H-[:30]C(-[2]H)(<[:-10]H)(<:[:-50]CH_3)-[:30]CH_3}
出力:
